オイルはバイクの血液!定期的な交換を行い、新鮮な状態を維持しましょう。
エンジンオイルはエンジン内部の部品の潤滑は主な役割ですが、
それ以外にもの冷却、洗浄、防錆、腐食防止など、さまざまな効果があります。
人間に例えると、体内の酸素や栄養素、二酸化炭素や老廃物を運搬する血液とも言える重要な存在です。
エンジンオイルが劣化したり、量が減っていたりするとエンジン内部の潤滑や洗浄などが十分に行われず、故障の原因になります。
すぐには壊れなくても確実に寿命を縮めてしまいます。
オイルの管理はしっかり行い、エンジンには良好なコンディションを維持してもらいたいものです。
あわせて読んで頂きたい記事
【ヤマハ】WR250Xのサスペンション減衰調整【峠向け】【サスセッティング】
【ヤマハ】WR250Xカスタムポイント紹介 【カスタムパーツ】
作業をご自分で行う際は自己責任でお願いします。
今回はオイル交換を自分で交換する方法をご紹介しますが、
自分でやる自信がない、知識がない、工具を持っていない。
といった方は、プロの整備士さんのいるお店で作業をしてもらうことをお勧めします。
この方法を試したことによって起きた事故、トラブルについて当方は一切の責任は負いませんので、自己責任でお願いいたします。
DIYはその作業が苦にならない人、作業を楽しめる人がわざわざ自分で道具を揃えてやるものです。
そういった行為をすることに興味や自信を持てない方は、工賃という形でプロの技術と安心を買うのが賢い選択だと私は考えます。
今回作業する車両はWR250X
こちらのWR250Xは私が所有するWR250Xです購入からおよそ4年で走行距離はおよそ19300km。
小排気量ゆえに高回転を多用することが多いのですが、こまめなオイル交換をしているおかげでエンジンの調子は良好です。
オイル交換の頻度はサービスマニュアルでは6000km毎、もしくは一年毎にメーカー指定オイルの交換。
オイルフィルターは18000km毎の交換が指定されています。
私が所有しているのはモタードのWR250Xですが、姉妹車でオフロードモデルのWR250Rも方法は同じなので、参考にしていただければと思います。
私の場合WRはサーキットなどで高回転を多用することと、WRのエンジンはオイル量の少ない小排気量の単気筒エンジンということもあり、
エンジンオイルは1000km毎、オイルフィルターは3回に1回という高い頻度で行っています。
あくまでこれは高負荷高回転で運用する使い方なので少し特殊ですが、ツーリング、街乗りメインの方でも3000km毎の交換をお勧めします。
メーカー推奨の交換頻度はあくまで最低限壊れない程度に維持するものなので、交換頻度は高いに越したことはありません。
オイル交換の方法
前置きが長くなりましたが、本題のオイル交換の方法について書いていきます。
今回はオイルフィルターまで交換していきますが、エンジンオイルのみを交換する場合はその手順は省いてOKです。
準備するもの
・エンジンオイル
まずは交換するエンジンオイルを用意しましょう。
メーカー指定オイルはヤマハ純正ですが、私はAZというブランドのオイルを使用しています。
こちらのエンジンオイルは全て全化学合成ですがリーズナブルな価格で提供されています。
私のように高い頻度でどんどん交換してしまうユーザーにはありがたいです。
もちろん、ヤマハ純正オイルも品質に申し分はないのでこだわりがなければ純正オイルをお勧めします。
WR250Xはオイルのみ交換で1300ml、オイルフィルター交換で1400ml使用します。
AZ MEC-018を見る
ヤマハ ヤマルーブ プレミアムシンセティックを見る
・ドレンワッシャー
オイル交換をする際には、必ずドレンボルトについているワッシャーを交換しましょう。
一度使用したドレンワッシャーは形が変形しているので、再利用してしまうと、漏れの原因になってしまうこともあります。
WR250XはM12のものを使用します。
ドレンワッシャーを見る
・オイルフィルター
エンジンオイル内の不純物を取り除くオイルフィルター。
こちらも使用していくうちに詰まってくるので、定期的に交換しましょう。
目安としてはオイル交換2〜3回に1回ほどでいいと思います。
オイルフィルターを見る
・Oリング(大小一つずつ)
WR250Xのオイルフィルターを交換する際にはオイルフィルターカバーについているOリングも交換しましょう。
再利用してもすぐには漏れることはないのもしれませんが、高い部品ではないので交換をお勧めします。
大と小2種類あります。
Oリング大:部品番号93210-47675
Oリング小:部品番号93210-07135
Oリング大を見る
Oリング小を見る
・オイルジョッキ
オイルをエンジンに注入する際に必要です。
蓋やメモリが付いたものが便利です。
オイルジョッキを見る
・廃油トレー
古いオイルを抜く際に車体の下に置く受け皿です。
廃油処理にオイルパックを使用する場合は、オイルパックで代用しても良いでしょう。
廃油トレーを見る
・オイルパック(廃油処分)
廃油を燃えるゴミとして処分する際に必要なパックです。
※ごみの処分については自治体ごとにルールがあるので、事前に調べておきましょう。
オイルパックを見る
・トルクレンチ
ドレンボルトやオイルフィルターカバーのボルトをの締め付けはトルクレンチを使い、規定トルクで締め付けましょう。
・脱着するボルトや使用するトルクレンチにあったソケット、メガネレンチ。
オイルドレンボルトは12ミリ、オイルフィルターカバーのボルトは8ミリのレンチorソケットを使用します。
対応するものを、用意しましょう。
・ペーパーウエスやパーツクリーナー、手袋なども用意しておきましょう。
作業手順
必要なものを揃えたら、作業に入ります。
1.エンジンの暖機運転
まずはエンジンを数分間アイドリングさせてください。
ある程度エンジンを温めておいたほうが、エンジンオイルも柔らかくなり抜きやすくなります。
あまり暖めすぎても、火傷をしてしまう恐れがあるので、3分程度で良いと思います。
特にマフラー、エキゾーストパイプなど排気系は熱くなるので気をつけてください。
2.エンジンオイルを抜く
暖機運転でエンジンが暖まったら、エンジンを停止してオイルを抜きます。
車体下部に廃油受けを置き、エンジンのオイルフィラーキャップ→オイルドレンボルトの順に外し、オイルを抜いてください
3.ドレンワッシャーを交換してドレンボルトを取り付ける。
ドレンボルトについていたドレンワッシャーを新品に交換して、ドレンボルトを締め付けてください。
ドレンボルトの締め付けトルクは20N・mです。
4.オイルフィルタの交換
エンジンオイルのみの交換の場合は、この作業は不要なので飛ばしてOKです。
エンジンオイルを抜いてドレンボルトを取り付けたら、オイルフィルターカバーを外して、オイルフィルターとOリングの交換を行ってください。
オイルフィルターカバーには二つのOリングがあるでどちらも交換しましょう。
オイルフィルターとOリングを新しいものに交換したら、オイルフィルターカバーを元通り取り付けてください。
オイルフィルターカバーの締め付けトルクは10N・mです。
ここのボルトは細いので、オーバートルクに気をつけましょう。
私は一度この作業でボルトを折ってます汗
5.エンジンオイルをエンジンに注入する。
オイルジョッキにエンジンオイルを入れエンジンに注入していきましょう。
必要なオイル量はオイル交換のみの場合に1300ml、オイルフィルター交換時に1400mlですが、エンジン内部に抜け切らなかったオイルが残っていると
入れすぎてしまう場合があるので、オイル窓をみながら少しずつ入れていきましょう。
HとLの線の間にあればOKです。
入れすぎてしまうと抜くのが大変なので気をつけましょう。
オイルを入れ終わったら、オイルフィラーキャップを取り付けてください、こちらは手締めでOKです。
オイル窓を確認するときは車体を水平にしてください、サイドスタンドで立てていると車体が左に傾いているため、オイル窓にオイルが降りてこないので入れすぎてしまいます。
6.エンジンの暖機運転後オイル量を確認
エンジンオイルを入れたらエンジンを始動し、数分間アイドリングさせてから再びオイル窓でオイル量を確認しましょう。
オイルを循環させ細部に行き渡ると、実はオイルが足りていなかったということもあります、その場合は足しましょう。
7.古いオイルはオイルパックに入れて処分。
古いオイルの処分はオイルパックに入れて処分しましょう。
私の住む地域では、オイルパックは燃えるゴミで処分できますが、ごみの捨て方は自治体ごとにルールがあるので事前に確認をしてください。
ペール缶などに入れて保管しておいて、ある程度溜まったらガソリンスタンドやバイク用品店などで回収してもらうのも手です。
その場合は近所の店舗に問い合わせてみると良いでしょう。
最後に
今回はWR250Xのオイル交換について書いてみました。
オイルはバイクの血液のようなものです。定期的に交換することで新鮮な状態を保ちましょう。
交換の仕方について参考になれば幸いです。
今回は以上になります。
ありがとうございました。