初心者と走る上で大切なこと
暖かくなってきてまたバイクに乗る機会が増えてくることと思います。
コロナ禍で密を避ける為にバイク通勤が見直されているという話は耳にしますが、それと同時に仕事が減ってできた時間にバイクの免許を取りに行く方も多いように感じます。(あくまで私の主観ですが)
私は昨年秋に大型、大特、牽引と3つの免許を取りに3ヶ月ほど教習所に通っていましたがその間に年齢、性別問わず幅広い層の方が二輪の教習を受けているのを見ました。教習所卒業後に免許の追加に免許センターに行った際にも私と同じように免許の種類を追加する方が十数名いましたが、その半数以上が普通自動二輪または、大型自動二輪免許の追加でした。
バイクの免許を新たに取得する人がいるということはバイク仲間が増えることにも繋がります、この記事を読んでいただいている方の中にも最近友人が免許を取ったよなんて方もいらっしゃるかも知れません。そうなると一緒にツーリングに行き先導するなんてこともあると思います。
今回は、私がツーリングで誰かと走る時、特に初心者と走る時に大切だと思っていることについて書いてみます。
※あくまで判断するのは本人だけど…
今回はある程度バイクの運転歴がある人が初心者と一緒に走る時の視点で書いていきます。
初心者でも自分自身の判断で無理はしないとか考えろっていうのは当たり前の話ですしお節介を焼けというのではありません。
ただ、やっぱり初心者にとって最初に出会う仲間、教えてくれる人の存在って重要だと思うので私の考えを述べさせていただきます。
また主にツーリングでの話となるのでスポーツライディング的な観点で見るとまた違った部分もあるかも知れません。
【重要】怖い思いや無理はさせてはいけない。
正直これに尽きます。初心者とはいえ楽しんでもらいたいとか先輩として良いところを見せたいとかそういう気持ちはわかります、特に若い方はその傾向が強いかも知れません、しかし、自分が初心者のころはどうでした?速い人についていこうとして無理して怖い思いをしたことはありませんか?ある場合は初心者に同じ思いをさせてはいけませんし、ない場合は自分と同じようにそういったことがないようにしてあげましょう。
付き合いが長く、何度も一緒に走ったことがある仲間であれば、お互いの運転技術やバイク乗りとしての性格を理解して信頼関係が築けているので先に行かせて自分のペースで走るとか、先に行っても後からちゃんと付いてくるだろう。と行った判断をしても大丈夫かも知れません。
しかし、経験の浅い初心者の場合、運転技術が低いだけでなく自分の限界を把握していないまたは「遅れたら迷惑」、「格好悪いところを見せたくない」といった気持ちから無理をしてしまうこともあります。
自分自身が初心者の立場になって考えて無理のないペースで走れる先導やツーリングプランを考えましょう。
せっかく免許を取ったのに初心者の段階で危険な目にあった、怖い思いをした、ましてや事故ったなんて最悪です。
最初に出会った仲間の影響はその後のバイクライフを大きく左右する。
何を始めるにしてもそうですが、何もわからない初心者の頃って自分より経験がある人や詳しい人の真似をしながら、あるいは教えてもらいながら知識やテクニックを身に付けていきますよね?
それはバイクも同じです、最初に誰の真似をする、誰から教わるって超重要です。
昨年の話だとSNSで知り合った仲間に夜の峠に連れて行かれた初心者が死亡事故に至ったケースや、初心者をツーリングに連れて行って序盤に二度も転倒した(一度目はなかなか派手に吹っ飛んでる)にも関わらずツーリングを続行し夜まで連れ回した挙句、その様子を面白おかしく編集し動画サイトにアップしているケースをみましたが、どっちもあってはならないことです。
前者は結果的に関しては死者が出てしまっていますし最悪なのはいうまでもありませんが、後者もたまたま大事には至らなかっただけで重大事故が起きていてもおかしくない内容でした。
初心者に夜間の峠など危険な場所を走らせるのも良くありませんが(ベテランでも安全意識が高い人は夜走らないかな?)初心者が危なっかしい運転をしたり転倒したりしているところをネタにして笑っているなど言語道断です。
最初に出会った仲間に恵まれないと、自分自身が危険な目に会うことはもちろん大袈裟かも知れませんが自分が逆に初心者を導く立場になった時に危険な目に遭わせてしまうかも知れません。
そういった悲劇が起こらないように初心者に寄り添って考えてあげましょう。
最後に
家に帰るまでがツーリングと言いますので、初心者でも自宅から集合場所まで、あるいは解散後の家路に着くまでやソロツーといった一人で走る際には本人に気をつけてもらうしかありません。
しかし、一緒に走るのであれば極力無理はしては欲しくないモノです。いい格好をしたいとかそういう気持ちもわかりますが、そうであるならば速いペースで引っ張ったり困っているところをからかったりするのではなく、無理なく安心してついて来れるような走りを心がけてください、初心者に対してそういう気遣いができるライダーこそが模範的な存在だと私は思います。
今回はここまでとなります。ありがとうございました。