紅魔郷・妖々夢・永夜抄はWindows10で動かせる
東方ProjectのWindows版の初期作品(紅魔郷・妖々夢・永夜抄)は、既に発売から20年近く経過している古い作品です。
現行のWindows10で動かすには、一手間必要とのことなので、動作環境を整えてみました。
この記事ではその方法について、書いているので参考になればと思います。
※ここで書いた方法は、私の環境では各ソフトの動作を確認できましたが、
お使いのPCやOSのバージョン等の環境の違いによっては、
再現できない場合もあるかもしれません。
その場合は、ご自身の環境にあった方法を探して頂ければと思います。
私のプレイ環境
私の使用しているWindows PCのスペックは以下の通りです。
PC本体は中古ベースのBTOで買ったものなので、ハード的には何年も前のものですが、
東方Projectを動かすのには十分なスペックだと思います。
- OS: Windows 10 Pro 64bit バージョン1909 ※2021/06/14現在バージョン20H2にアップデート済み
- PC: DELL OptiPlex 7020
- CPU: Intel Core i5 4570
- グラフィックカード: AMD Radeon HD 7470
- メモリ: 16GB
- ストレージ SSD512GB
- ディスプレイ: HP 27f
- ゲームパッド: Logicool Gamepad F310
ちなみにこのPCはサブなので、基本的には東方Projectで遊ぶためのゲーム機になってます。
メインマシンはM1チップ使用のMacBook Airだったりします。
MacBook Air M1 2020を4ヶ月使ってみた感想 Mac miniとiPadが欲しい 新型MacBook Proも気になる。 M1 Pro M1 Max なんだかんだWindowsが強い
各作品について
東方Projectについては、ここで説明すると長くなってしまうので詳しい説明は省きます。
昔ながらのシンプルな弾幕STGです。
この記事で扱う作品は、プラットホームをPC-98からWindowsに移行した初期の作品です。
紅魔郷・妖々夢・永夜抄でWindows三部作と呼ばれています。
東方Project第6弾「東方紅魔郷 〜 the Embodiment of Scarlet Devil.」(とうほうこうまきょう ジ・エンバディメント・オブ・スカーレット・デビル)2002年8月11日発売
東方紅魔郷を見る
東方Project第7弾「東方妖々夢 〜 Perfect Cherry Blossom.」(とうほうようようむ パーフェクト・チェリー・ブロッサム)2003年10月24日発売
東方妖々夢を見る
東方Project第8弾「東方永夜抄 〜 Imperishable Night.」(とうほうえいやしょう インペリシャブル・ナイト)2004年8月15日発売
東方永夜抄を見る
Windows10で遊ぶには?
Windows三部作をWindows10で遊ぶための手順をまとめてみます。
1.ソフトのインストール
各作品のCDからPCにソフトウェアをインストールします。
CDを読み込ませたらそのまま指示に従いインストールします。
動作の確認は体験版をダウンロードして行う方法もありますが、
私は製品版が欲しかったので、初めから製品版を購入しました。
2.最新版にアップデートする
紅魔郷、妖々夢、永夜抄はそれぞれ発売後に数回アップデートが行われています。
快適にプレイするためには、最新版にアップデートすることをお勧めします。
各タイトルのアップデートパッチや体験版は公式ページからダウンロードできます。
※アップデートの際の注意点
妖々夢と永夜抄のアップデータ(アップデート用修正パッチ)はlzh方式で圧縮されています。
この方式は最近ではあまり使われなくなっているため
現行のWindows10の標準仕様では、解凍できません。
しかし、解凍するソフトウェアをインストールすることで、解凍が可能になります。
3.DirectX9のインストール
Windowsでは、DirectXというゲームや動画などを効率よく処理するためのAPIが搭載されています。
現行ではDirectX12となっていますが、Windows版の初期作品を動かすには古いバージョンであるDirectX9が必要です。
DirectX9の最新版であるDirectX9.0cのダウンロードは、Microsoftのダウンロードセンターから行えます。
※2021/02/24追記 Microsoftでの配付が一時的に中止されていました。
そのためリンクが無効になっていましたが、あたらしいリンクを貼り直しました。
現状英語版ページのみの様です。日本語にも対応しました。(2021/06/14修正)
既に新しいバージョンのDirectXがインストールされている場合、
旧バージョンのDirectXをインストールすると、
新しいバージョンに旧バージョンの機能が追加される形になります。
そのため、DirectX9.0cをインストール後にDirectXのバージョンを確認してもDirectX12と表示されます。
DirectXのバージョンを確認する方法はこちらMicrosoftのサポートページに載ってます。
4.設定の変更
紅魔郷の場合
紅魔郷をインストールしたフォルダの「custom.exe」を実行し以下のように設定します。
・強制的に60フレームにする
・ウインドウスタイル:フルスクリーン
・描画感覚:毎回
妖々夢と永夜抄の場合
妖々夢及び永夜抄をインストールしたフォルダ内の「custom.exe」を実行し以下のように設定します。
・ウインドウスタイル:フルスクリーン
・描画感覚:毎回
5.コンバーターのインストール(永夜抄と妖々夢はなくてもプレイできました。)
紅魔郷については、Direct X9.0Cをイントールするだけでは正常に動きませんでした。
フレームレートに異常をきたし超高速化しました。
これは、Windows10に紅魔郷をインストールした際に起こる有名な不具合です。
紅魔郷をインストールしたフォルダに、DirectX8を9に変換するコンバーターをインストールすることで解消できました。
妖々夢や永夜抄でもこのコンバーターが必要という話も聞きましたが私の環境だとなくても正常に動きました。
最新バージョン(v0.0036)をダウンロードしzipファイルを解凍して、
その中の「d3d8.dll」「enbconvertor.ini」をゲームのインストールされたフォルダに移動またはコピーでOKです。
6.プロパティ設定
各ソフトをインストールしたフォルダ内のゲーム実行ファイル
紅魔郷であれば「紅魔郷.exe」、妖々夢であれば「th07.exe」、永夜抄であれば「th08.exe」を右クリックしプロパティを選択します。
プロパティのウインドウが開いたら「互換性」のタブをクリックして「640×480の解像度で実行する」にチェックをいれ「OK」をクリックします。
7.ゲームを起動して遊ぶ
私の環境では以上の手順で紅魔郷、妖々夢、永夜抄をそれぞれ起動させることができました。
今のところ特に不具合なくプレイ出来ているので問題はないかと思います。
EASYでも初心者には難しいですね。
MacBookで東方やるのが密かな憧れだったので、
リモートデスクトップでMacからWindows10を操作してみました。
まとめ
Windows版初期の三部作は一番新しい永夜抄でも、16年以上前に発売された古いタイトルです。
2021年現在の環境でプレイされることは想定されていません。
そのため正常に起動させるには、ちょっとした下準備が必要でした。
私の環境では各ソフトを最新版にアップデートた状態で、DirectX9のインストールとコンバーターを使用すれば解決しました。
妖々夢と永夜抄のアップデートパッチは、見慣れないlzh方式で圧縮されていたので、
すこし戸惑いましたが、手順に従って作業を行えばそれほど難しいことではないと思いました。
この記事の内容が、これからWindows10でWindows三部作のプレイ環境を構築したい方の参考になればと思います。
今回は以上になります。ありがとうございました。