隼はセンタースタンドがない
こんにちは、私の所有するスズキ隼はには
センタースタンドがありません。
整備の際にはメンテナンススタンドを使用して
車体を水平に、なおかつ適度な高さに浮かせて
快適に作業できるようにしています。
この記事と同じ内容を動画にもしたので
こちらもご覧いただければ嬉しいです。
整備の際にあると便利なメンテナンススタンド
チェーンやホイールの清掃、タイヤ交換、
オイル量の確認で車体を水平にしたいときなど、
点検整備の際にメンテナンススタンドがあると便利です。
今回は、隼でメンテナンススタンドを
使用する方法について書きました。
隼だけでなく、他のバイクに使用する際も
手順としては基本的には同様なので、
参考にしていただければ幸いです。
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用意するもの
・メンテナンススタンド
メンテナンススタンドは
レーシングスタンドとも呼ばれ
バイクの重整備を行う際には必需品です。
チェーン清掃であれば、
リアだけで十分ですが、
タイヤ交換などではフロントも必要です。
私の使用しているスタンドは、
Jトリップ製のスタンドです。
隼のように重量のある車体の場合は
リアスタンドをロングタイプのものにすると
てこの原理で車体を持ち上げやすいです。
メンテナンススタンド(フロント)をみる
メンテナンススタンド(リア)をみる
・受け金具(V受け)
リアスタンドを使用するときに必要な金具です。
私の隼は、V受け用のフックボルトを
スイングアームに装着しているので
V受けを使用します。
フックボルトを使用せず、
スイングアーム底部で支えるL受けもありますが、
滑りやすいのでV受けをお勧めします。
Jトリップには「初めて受け」という
アクスルシャフトを貫通するタイプもあります。
リアホイールの脱着には使えませんが、
こちらはより簡単にスタンドをかけることができます。
V受けを見る
初めて受けを見る
・V受け用フックボルト
隼のスイングアームには、
フックボルト取付用のネジ穴があるので
それを利用します。
Jトリップのフックボルトは
バイクメーカーごとにサイズが
指定されているので適合表を確認しましょう。
フックボルトを見る(HONDA・SUZUKI用)
・フロントブレーキロック
リアスタンドを掛けたり外したりする場合、
フロントブレーキを掛けておかないと、
バイクが前に進みサイドスタンドが外れ、
転倒してしまう危険性があります。
そういった事故を防ぐために
フロントブレーキロックを使用して
フロントブレーキを掛けておきましょう。
フロントブレーキロックを見る
メンテナンススタンドの掛け方
・フロントブレーキをロックする。
リアスタンドをかける際に、
バイクが前に進んでしまうのは大変危険です。
フロントブレーキロックを使い
フロントブレーキを掛けておきましょう。
・リアスタンドの幅と高さを調整する
リアスタンドを掛ける前に、
バイクに合わせて
スタンドの幅と高さを調節します。
リアスタンドの幅を、
左右のフックボルトの
位置に合わせて調節します。
V受けを取り付けている
ボルトを緩めて、幅を合わせます。
幅を合わせたら、
ボルトはしっかりと
締めておきましょう。
スタンドの高さは、足についているボルトを
使いたい高さの穴に差し替えることで調節します。
車種は作業の内容にもよりますが、
タイヤを浮かせて作業しやすい高さにします。
(画像は一番低い位置になっています。)
タイヤを浮かしきれない高さでは、
スタンドを掛ける意味がありません、
高すぎると、スタンドを脱着するのが大変です。
また、重心も高くなるので不安定になりやすいです。
・車体を水平にしてフックボルトにV受けを噛ませる。
スタンドの幅と高さを合わせたら、
フックボルトにV受けを噛ませてください。
(画像は車体を既に持ち上げてます。)
隼のクラブバー(タンデムで使う取手)
をつかみ車体を水平にします。
この時に車体が斜めにならないように
しっかりとV受けを掛けてください。
スタンドの幅と高さが適切に調節できていないと、
うまく噛まないのでしっかりと確認しましょう。
無理にスタンドをかけようとすると危険です。
・ゆっくりと車体を持ち上げる。
V受けがフックボルトにしっかりと掛かったことを確認したら、
取手を掴みてこの原理でゆっくりと車体を持ち上げます。
この時反対側の手はクラブバーを掴み車体を支えましょう。
隼のような重たいバイクの場合は、力の入れやすい、
ロングタイプのスタンドを使用することをお勧めします。
力の入りにくいショートタイプで、
無理にあげようとするのは危険です。
また、隼でフェンダーレス化を行っていない場合、
ショートスタンドだとフェンダーに引っ掛かり易いです。
・フロントスタンドの高さを調整する。
こちらも、リアスタンド同様、
タイヤを浮かせて作業をしやすい
高さに調節してください。
リアスタンド同様に足のボルトを
使いたい高さの穴に差し込んで高さを調節します。
リアスタンドと極端に高さが
違うのもバランスが良くないので、
リアスタンドと高さを合わせると良いでしょう。
・フロントスタンド先端のカラー(スペーサー)を確認する
フロントスタンドは
ステム下の穴に先端を
引っ掛けて使用します。
車種によって穴の系が違うので、
適したサイズのカラーを装着しましょう。
(スタンドメーカーによって違うかもしれません)
隼にJトリップのフロントスタンドを
使用する場合はカラーは必要ありませんでした。
・フロントフェンダーを布などで保護する。
ステム下の穴にスタンド先端部を差し込む際に、
フェンダーを傷つけてしまわないように
柔らかい布などを敷いて保護しておきましょう。
・ステム下の穴にスタンド先端を差し込みゆっくりと車体を持ち上げる。
フロントスタンドをステム下の穴に差し込んだら、
フロントスタンドの取手を掴み慎重に車体を持ち上げます。
この時に、フェンダーやブレーキホースを
引っ掛けないように注意します。
・フロントブレーキロックを外す。
無事にスタンドをかけることができたら、
フロントブレーキのロックを解除します。
メンテナンススタンドの外し方
メンテナンススタンドの外し方は、
基本的に掛ける時と逆になります。
ゆっくりと慎重に降ろしましょう。
・フロントスタンドを外す
掛ける時とは逆の手順で車体を下ろし、
ステムからスタンドを引き抜きます。
この時もフェンダーやブレーキホースを
引っ掛けないように気をつけましょう。
・リアスタンドを外す前にフロントブレーキをロックする。
フロントブレーキロックはリアスタンドを
掛ける時以上に外す時の方が重要です。
フロントブレーキをロックしないで
リアスタンドを外そうとすると、
バイクが前進してそのまま倒れる危険性があります。
・サイドスタンドが降りていることを確認する。
作業中にサイドスタンドをあげていた場合は
しっかりと下ろしておきましょう。
サイドスタンドが上がったまま
リアスタンドを外してしまうと、
バイクが倒れてしまいます。
小型軽量な小排気量クラスのバイクであれば、
咄嗟に支えることもできるかも知れましんが、
隼のような重たい車両では大変危険です。
・車体をゆっくり下ろしリアスタンドを取り外す。
掛ける時とは逆の手順で車体を下ろします。
リアタイヤが地面に接地したら、
サイドスタンドがある左側に
ゆっくりと車体を傾けてください。
サイドスタンドがしっかりと
かかっていることを確認したら、
リアスタンドを取り外します。
・フロントブレーキロックを解除する。
無事にリアスタンドが外せたことを確認したら、
フロントブレーキロックを解除してください。
これでスタンドの取り外しは完了です。
最後に
今回は隼でのメンテナンススタンドを
使用する方法についてかいてみました。
隼だけでなくほかのバイクでも
基本的な手順は同じですので
参考にしていただけると幸いです。
今回は以上になります。
ありがとうございました。