【資格取得】フォークリフト運転技能講習を受けてきました。時間と費用、内容について【免許】

  • 2021年4月6日
  • 2021年10月28日
  • 自動車
目次

 フォークリフトの免許取りました。

大型免許とフォークリフトの免許があれば運送業や倉庫業など物流関係に転職する際に有利ではないか?と考えたのももちろんありますが、単純にフォークリフトを運転できるようになりたい、運転してみたいと言った気持ちがあったのでフォークリフト運転技能講習を受けて来ました。

 フォークリフトの資格の必要性

自動車の運転免許は公道で運転するための免許なので敷地内であれば免許がなくても運転は可能です、しかし、フォークリフトを運転する場合はまた勝手が違います。フォークリフトの運転(フォークリフトを使用した作業)は無資格で行うと違法となり処罰の対象となります。

 無資格で作業した場合の罰則

フォークリフトを無資格で運転した場合は以下のような罰則を受けることになります。

 罰則の対象者

  • 実際に作業をした人間
  • 管理会社
  • 管理会社の代表者

無資格で作業をしてしまった場合、作業を実際に行った作業員とその所属する会社やその代表者も罰せられることになります。そのためフォークリフトの運転には資格が必須となります。

 

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 フォークリフトの資格を取るメリット、就職の選択肢が広がる。コスパがいい。

私は、運送業、倉庫業など物流関係の仕事にも興味があるのでフォークリフトの資格を取りましたが、それ以外にもフォークリフトの活躍する場面は多岐に渡ります。

トラックへの荷物の積み下ろし、製造業で工場内での資材や製品の運搬、解体業、や建築関係など、でも工場内や工事が行われている現場内の比較的狭いエリアで物を運ぶ場合に荷物を機械の力で持ち上げることができ、小回りの効くフォークリフトが活躍します。

中には港でコンテナを運搬するような巨大なものもありますが、機動力を備えたリフトという意味ではやはりフォークリフトはすぐれた能力を発揮しますね。

また、フォークリフトは高くても5万円ほどで受けられる資格ですが、資格が必要なことと危険が伴う作業を行うため、その分持っていれば給与や転職面でも有利になります。

バイトや、派遣社員でも時給の高い求人を目にしますし取得しておいて損のない資格と言えるでしょう。

 フォークリフト運転技能講習とは?

 フォークリフトの資格は2種類ある

フォークリフトの運転に必要な資格は使用するフォークリフトの大きさにより「フォークリフト運転技能講習」と「フォークリフト運転特別教育」の2種類があります。前者の「フォークリフト運転技能講習」です。1t以上の大きさのフォークリフトを扱うにはこちらの講習を受ける必要があります。後者の「フォークリフト運転特別教育」の場合は運転できるのは1t未満のフォークリフトに限られます。

今回が受けた講習は「フォークリフト運転技能講習」となりますのでこちらに付いて書いていきます。

 講習の内容

講習の内容は実技と学科に別れていてそれぞれ最後に出される試験に合格することでフォークリフトの免許を取得することが出来ます。

まずは学科講習の内容からみていきます。

 フォークリフト本体の構造・取り扱い方法

講習の所要時間……4時間

フォークリフトを走行させるに当たってフォークリフトが走行する仕組みや操作方法、警報機の使い方など走行に関わる装置の構造や基本的な取り扱いを学びます。主な内容を以下になります。

※すでに普通免許や中型など普通以上の免許を取得している場合はこちらは免除されます。

  • 原動機(エンジンもしくはバッテリー)
  • 動力伝達装置(ギア、アクセル)
  • 走行装置(タイヤ)
  • かじ取り装置(ハンドル)
  • 制動装置(ブレーキ)
  • 方向指示器(ウインカー)
  • 警報装置(クラクション)

 フォークリフトの荷役の構造・取り扱い方法

講習の所要時間……4時間

フォークリフトのフォークリフトたる所以である荷役装置の構造や取り扱いに付いて学びます。フォークリフトの荷役装置にはその名の通り2本のツメ状の「フォーク」のほか、棒状の「ラム」や、バケツ状の「パケット」などさまざまな種類のアタッチメントがあり運搬する荷物によって使い分ける必要があります。主な講習内容は以下になります。

荷役装置
油圧装置(安全弁を含む)
ヘッドガード
バックレスト
ラム
パケット

 フォークリフトの運転に必要な力学

講習の所要時間……2時間

フォークリフトを走行させるうえで知っておくべき力学に付いて学びます。主な講習内容は以下になります。

力の合成
力の分解
力のつり合い
力のモーメント
重力
重心及び物の安定
速度及び加速度加重
応力
材料の強さ

 関係法令

講習の所要時間……1時間

フォークリフトを操縦するような労働に関係する法律や条令、条項について学びます。主な法律は「労働安全衛生法」で、これは「労働者の安全と健康」を守るための法律です。主な講習内容は以下になります。

労働安全衛生法
労働安全衛生法施行令(昭和47年法令第318号)及び労働安全衛生規則中の関係条項

 講師の話をよく聞いておけばさほど難しい印象はありませんでした。

学科試験では力学など難しい理屈も出てきますが、フォークリフトの運転に必要な知識です、試験の問題は講習でやった内容の中から出てくるので講師の話をよく聞きテキストにラインを引いたりメモをとったりした場所をしっかり覚えておけばまず間違えなく合格できると思います。試験は○×式なんでわからなかったらとにかくどちらかで答えましょう。

 実技講習

学科講習の次は実技です、こちらは学科講習で習ったことを実際に作業を行いながら操作を覚える感じなんで体験談として書いていきたいと思います。時間としては24時間です。

 後輪操舵な上に切角が大きく小回りがきくが最初は少し戸惑います。

フォークリフトは普通の自動車と異なり後輪で舵を切ることで旋回します。またその際のハンドルの切角も大きく普段乗っている自動車では考えられないほどに小回りが効きます。それゆえに最初のうちは曲がる感覚が掴みにくくハンドル操作の加減が難しかったです。

 フォークを水平にするのが難しかったです。

実技講習では実際に荷物を運搬する作業を行います。その際にフォークを上昇させる前に必ずフォークを水平にしなければなりません(フォークを上昇させた状態でこの操作をしてしまうと試験終了即失格です。)、この水平を確認するのが、運転席からではわかりにくく苦労しました。本番の試験でも少しフォークが斜めになっていたので大変でした。

 安全確認を忘れずに

自動車の教習でも発進や右左折、旋回などの動作の際にミラーや目視で安全確認を行いますが(もちろん実際の運転でも)フォークリフトの場合は指差し確認も行います。乗り込む前に車体の前後左右と下の確認を行い乗り込んだら、再度周囲の確認、ニュートラルの確認、再度ブレーキの確認、フォークを浮かせて再度周囲を確認してから発進、荷役作業(荷物を持ち上げたり下ろしたり)をする際にも毎度指差し確認が必要です。私が受けてた講習では最初に基本的な操作を覚えたら、あとはひたすら試験同様の課題を繰り返していました。フォークリフトの操作自体は簡単に言ってしまえば前後左右の移動と荷物の上げ下げだけなので、そこまで難しいものではありませんが、一つ一つの動作を行うたびに指差し確認が必要なのでこの手順を覚えるのが大変でした。

 待ち時間が長いので他の人の動きをよく見てイメージトレーニングも大事です。

実技講習は一台のフォークリフトを交代で乗っていくので実際に乗れる回数は全体の時間を考えるとごく僅かです、私の場合は私を含め10人の受講者がいましたが、3日間の実技講習の中で最終日の実技試験までに乗れた回数は15回ほどでした。その中で試験の内容を覚えなければならないので、そういう意味では大変でした。

しかし、しっかりと講習を受けていれば合格はできると思います。

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 講習にかかる時間

上記で説明している時間は一番長い35時間(自動車の免許を持っていない場合、あるいは二輪や小型特殊)コースになります、取得している免許によっては免除される項目があります。

 31時間になる場合

下記の免許のうちいずれかをすでに取得している方は、学科講習の「走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識」4時間が免除されます。

  • 普通自動車
  • 準中型自動車
  • 中型自動車
  • 大型自動車
  • 大型特殊(カタピラ限定)

 15時間になる場合

フォークリフト特別教育修了後、フォークリフトの運転業務に6ケ月以上従事された経験がある場合、
実技講習の「走行の操作」20時間が免除されます。

 11時間になる場合

大型特殊自動車免許を持っている場合
学科講習の『走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識』4時間と
実技講習の『走行の操作』20時間が免除されます。

あるいは下記のいずれかの免許を持っていて、フォークリフト特別教育修了後、フォークリフトの運転業務に3月以上従事された経験がある場合、(自動車免許+フォークリフト特別教育+運転業務に3月以上)学科講習の『走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識』4時間と実技講習の『走行の操作』20時間が免除されます。

  • 普通自動車
  • 準中型自動車
  • 中型自動車
  • 大型自動車
  • 大型特殊(カタピラ限定)

※私の場合はすでに大型特殊免許を取得していたので本来であればこの11時間のコースでよかったんでけど、私自身のリサーチ不足と日程の関係で31時間のコースを受けることにしました。近所の教習所では35時間と31時間のコースしかやってなかったのですが、後で調べたらもう少し離れてはいますが11時間コースを受けられるところがありました。(お金の時間の無駄ともいえますが、いっぱい練習出来たってことで自分を納得させてます。無知は罪ですね。)

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 料金と日数

私が実際に講習を受けた自動車教習所(教育機関A)ともう一つの自動車教習所(教育機関B)とさらに建築機械の教習所でも実施してるところ(教育機関C)があったのでそれぞれののコースの料金と日数について調べてみました。各コースの受講資格については上記の受講にかかる時間を参照ください、参考になればと思います。

 教育機関A

※私は平日の31時間コースを受けたので4日間連続でしたが、土日コースの場合は二日ずつ講習を受け続きは来週といった形になるそうです。

 35時間コース

日数:5日

料金(税込):44000円

 31時間コース

日数:4日

料金(税込):40000円

 15時間コース

現在実施予定なし

 11時間コース

現在実施予定なし

 教育機関B

 35時間コース

日数:5日

料金(税込):46200円

 31時間コース

日数:4日

料金(税込):42900円

 15時間コース

実施なし

 11時間コース

日数:2日

料金(税込):24900円

 教育機関C

 35時間コース

日数:5日

料金(税込):53000円

 31時間コース

日数:4日

料金(税込):48000円

 15時間コース

実施なし

 11時間コース

日数:2日

料金(税込):27000円

 まとめ

今回は私がフォークリフトの免許を取得したことについて書いてみました。

これからフォークリフトの資格を取得を考えている方の参考になればと思います。

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