排気量マウントとは?
自動二輪車、オートバイ(以下バイク)にもさまざまな大きさや種類があり、それぞれに適した用途やメリットがあります。
そのため本来は、比較して優劣を語るのってあんまり意味がないと思うんですが…
しかし、人間という生き物の性質なのか自分の所有しているバイクと他人のバイクを比較して優越感に浸たり相手を見下したり、
あるいは逆に劣等感を抱いて卑屈になってしまったりすることがあるみたいなんです。
バイクの性能や取扱の難易度を図る上で、もっともわかりやすい要素の一つにエンジンの排気量があります。
日本の免許制度では、排気量によって免許区分が分けられていることからも
排気量が大きい=性能が高い=扱うには高い技量が求められる。
といったイメージを持つこと自体は、おかしいことではありません。
実際に排気量が大きいほど、エンジンの出力も高く車体も大きく重くなる傾向にあるので
扱うには相応の技量が求められることは確かです。
自分の乗っているバイクより排気量の小さいバイクに乗る人に対して見下した態度をとる、
いわゆるマウントを取るような行為を排気量マウントと呼ぶのだそうです。
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排気量マウントが発生する要因は?
さまざまな要因があるとは思いますが、私は大きく分けて下記の3パターンではないかと思います。
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自分の優位性を示したいから(典型的な排気量マウントおじさんパターン)
バイクの排気量の話に限らず、他の会話でもマウントを取ってくる人の大部分ってコレですよね。
バイクであれば自分のバイクの方が大きければその分、自分の方が優れている、優位な立場にいる
特に相手より上位の免許が必要な場合(原付免許に対して普通自動二輪、普通自動二輪に対して大型自動二輪)
特にそう言う感覚になってしまうかもしれません。
私自身大型バイクにも乗るので気持ちはわからないわけではないです。
でも気心知れた仲間内での冗談ならともかく、よく知らない相手に言われたらいい気持ちはしませんよね。
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単純に話し相手が欲しい、構って欲しいから(ナンシーおじさんパターン)
相手と話をするための話題に排気量の話を持ち出した場合です、このパターンは悪気がない場合も多いと思うのである意味厄介かも知れません。
あくまで私の偏見ではありますが、バイク乗はちょっと個性的な人も多いです。
コミュニケーションを取るのが苦手だったりあるいは独特だったりすることも少なくない気がします。
私もおそらく変人の部類ですし。
ここで排気量の話を持ち出した側の排気量が小さければ特に問題ありませんが大きい場合、
相手は排気量マウントを取られたと捉えてしまうこともあるかも知れません。
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被害妄想(排気量コンプレックスパターン)
ナンシーおじさんパターンに近いかも知れません。
大排気量のバイクに乗っているが故に、小排気量を見下したような行為、排気量マウントを行ってしまう排気量マウント。
反対に、小排気量のバイクに乗っている場合、もしくは原付、普通自動二輪の免許しか持っていない場合、
自分より大きなバイクを乗っている人に対して劣等感、コンプレックスを抱えてしまうこともありそうです。
この場合、大きなバイクを乗っている人に、「
大型はいいぞ〜」とか「そのバイク排気量は?」
などと言われただけで「マウントを取られた」と思ってしまうかも知れませんね。
排気量マウントを取られた!って騒ぐ人だいたいこれでは????
なんて思ってしまうのは、私が無意識のうちに排気量マウントおじさんになっているからかもしれません。
排気量マウントへの対策は?
排気量マウントもハラスメントと同じようにされた側がされたと思えばそうなってしまうものかもしれません。
ですが、対策も考えてみましょう。
適当に話を合わせてやり過ごす
一番無難なパターンですね、排気量おじさんにしろナンシーおじさんにしろ基本的に話をしたいだけです。
適当に話を合わせたり聞いてあげたりすれば満足してくれることも多いです。
ただし、話が長かったりしつこく語ってきたりすることもあるので、
時間がないときやそういった余裕がないときには難しいかも知れませんね。
バイク乗りが集まるところに行かない
排気量やら何やら話しかけてくるタイプの人って大抵、
週末の道の駅などのツーリングスポットに屯ってます。
そういった人と話をするのが好きであればいいのですが
面倒臭いとか苦手だと思うのであれば、
あえてそういった盛っているスポットを避けて行動するのも手です。
私の場合は話をするのは好きですが、渋滞や混雑に巻き込まれるのが嫌なのでこう言ったスポットを避ける傾向にあります。
マウントを取られない、取りにくい車種に乗る
それができたら困らねーよ!!
って話ですが以下の車種を独断と偏見であげてみます。
・メガスポーツ、ビッグネイキッドなどのリッターオーバー
単純に排気量が大きい車種にのってしまえば排気量でマウントを取るのが難しくなります。
排気量が1000ccを超えてくればマウントを取られることはまずないでしょう。(むしろマウントする側になってしまいます。)
オフロード、モタードと言ったいわゆるトレール車
オフロードバイクやそれをベースにオンロードタイヤを履くモタードと言った類のバイクは
排気量よりも軽さやトータルバランス、扱いやすさが重視されます。
排気量マウントの対象外、排気量ヒエラルキー的なしがらみから解放された存在と言えます。
2ストロークエンジン搭載車
現在では公道で乗ることができる2ストロークのバイクは、
一部例外的な物を除いて生産終了していて、20年以上前の物がほとんどの絶滅危惧種です。
しかし、レーサーレプリカ等などのハイパワーなモデルは
小排気量モデルでも大型バイクとはまた違った刺激的な加速をします。
大型乗りに一方的に優位性を語られることもないでしょう。
むしろ2ストの良さを語ってみたくなりますね。(これはこれで厄介なオタクになるのでおすすすめしません。)
原二スクーター
原付2種、主にピンクナンバー(125cc)クラスのスクーターの魅力ははその機動力の高さと維持費の安です。
大型バイク乗りのセカンドとして、また大型バイクに疲れたベテラン層の乗り換え先として人気があります。
そう言った意味ではトレール車同様に排気量ヒエラルキーから解放された存在と言えます。
最後に
排気量マウント云々は結局のところ「自分の選んだ愛車に自身を持ちましょう」ってだけの話です。
自分のバイクが一番って思ってるのが幸せだと思うんですよね。
事故、違反、トラブルなく楽しいバイクライフが送ることができればそれでいいのです。
今回はここまでになります、ありがとうございました。